救世主か、それとも悪魔か。
詐欺被害にあった後、SNSで損失額を回収してくれるという「回収屋」さんを見かけますが、どうやら危険な存在らしいです。
といっても「回収屋は危険です!ムキー!陰謀!DS!日本◯議!」とか根拠のないことを言ってる感じの人になりたくない筆者。
そこで今回は何が危険なのか、その内部事情や被害者になった際の対処法まで徹底解説します。
そんな怪しげで色々ニオわせる回収屋さんの情報をひとまず信じちゃう六本木純情派なアナタ(※)は、もしかしたら更なる大変な目に遭ってしまうかもしれません。
※分からなかったらスルーしてください。昭和ネタなんで。筆者が古いことが原因なんで。はい。
【SNS】詐欺被害回収系の人が増加&危険な人も多い件
SNSを利用した詐欺被害が増加している中、被害者の金銭について回収を請け負う人たちも増えています。
しかし、その中には危険な人物も多いので注意が必要です。
具体的な特徴を以下に挙げてみましょう。
特徴①具体的な詐欺師の名前を出して「回収可能」とか言っている
まず、危険な回収屋さんの特徴の一つ目は、具体的な詐欺師の名前を挙げて「回収が可能」と言ってくることです。
「あ~、〇〇ね。相談多数なんで助けますよ!イケますよ!」とか何とか言って騙すことがありますので注意しましょう。
※(何とは言いませんが)「本 職」は口が裂けても最初から「絶対行ける」とか言いません。言うとしたら、もう依頼前に回収の段取りをしていてほぼボーナス確定している時だけです。はい。
特徴②連絡はDMかLINE誘導
また、危険な回収屋さんはSNSのリプ欄でのやりとりを嫌います。
TwitterやInstagramのDMで連絡を取るか、LINEへ誘導することが多いです。
これは実際の連絡先や情報を知られることを避けるためで、悪事がバレるリスクを減らすためです。
「LINEで連絡しましょう!」と言われたら、色々と気をつけましょう。
特徴③反社臭は最初から結構する
さらに、反社会的勢力と関係があるような匂いを最初から出しているケースがあります。
「俺はアウトローだから何でもできる」というアピールで頼もしいように見せかけていますが、トラブルがあった場合には面倒なことになりかねないので注意が必要です。
っていうかSNSにいるアウトローは(筆者調べで)7割くらい「カタリ」かチンピラです。残り3割は・・・謎です❤
SNSの詐欺被害「回収屋」さんってどんな人達なの?
それでは、SNSの詐欺被害の回収屋さんたちを大まかに分類し、どんな人達なのか詳しく見ていきましょう。
ポイント①反社
はい。反社。
いわゆる指定暴力団または特定指定暴力団に所属して反社会的な人物とされる人たちのことです。
・・・え?
盃?バッジ?部屋住み当番?
電話は必ず即出るルール?
お見送りは車が見えなくなるまで立ち続ける?
・・・そんなもん筆者は知りません❤❤❤
で、ガチの反社が回収しているパターンですね。解説します。
そもそも伝統的なシノギとして「回収(キリトリ)」が存在する
詐欺被害回収屋の中には反社会的勢力に属する人物がいます。
そもそも反社には伝統的なシノギとして「回収(キリトリ)」が存在しているため、彼らがSNSで活動し始めるのも理解できますね。できちゃダメだけど。はい。
正義感から行動するタイプの反社(右翼含め)もいる
また、正義感から行動するタイプの反社(右翼含む)もいます。
被害者を助けるために詐欺師に立ち向かう姿はカッコよく見えるかもしれませんが、彼らが示す回収方法には法律的なリスクが伴うことも多いので注意が必要です。
回収率は高めだが・・・?
まあ相対評価ですが、反社による回収はそれなりに成功率が高いことがあります。そりゃそういうプロですからね。
しかし、その方法は違法なものであることがほとんどで、依頼者自身も犯罪に加担することになりかねません。
ポイント②元反社
では、元反社はどうでしょう。
キリトリの段取り・規制や法律自体は理解(わか)ってる人多め
元反社の回収屋さんも存在します。
だいたい「地域に根ざした便利屋です!」とか名乗ってオラオラ系のイベントに協賛してて・・・おーっとこれ以上はミッフィーマウス。
(・×・)
↑参考資料:ミッフィーマウス
んで、彼らは過去の経験(そして失敗)からキリトリの段取り・規制や法律自体を理解しているため、比較的スマートな方法で回収を行ってくれることが多いです。
が、まああんまり依頼しないほうが良いでしょうね。はい。
元反社だけあって組の垣根を超えた行動ができるケースもある
彼らはすでに組織を抜けた身であるため、組織の垣根を越えた行動ができることもあります。(現役と比較して多少は、という意味で)
これによって、他の回収屋さんには無理な回収も可能になることがレアですが、あります。
ただし回収率や成功率はあまり高くないケースが多い
しかし、元反社の回収屋さんの回収率や成功率は、あまり高くないケースが多いです。
具体的には
- 後から揉めた
- 仕事する気をなくした
- 回収屋が別件でサツから追われ始めた(内偵に気づいたとか)
- 別口から圧力がかかって引いちゃった
などがあります。
したがって、確実に回収してもらいたい場合には注意が必要です。
ポイント③半グレ
出ました半グレ。
ガチやばいですよ。この人たちは。
で、義理人情とかマジでないですから、何するか分かりません。
相談した瞬間にさらわれるとか全然あると思います。
ルール完全無視の違法回収
半グレの回収屋さんは、ルールを完全に無視した違法な方法で回収を行います。彼らは組に属していないため、向こう見ずな雑回収が多いです。
結果として依頼者を逆脅迫するケースもある
半グレの回収屋さんは、結果として依頼者を逆脅迫することがあります。「依頼した事実をバラされたくなければ金を払え」というような事態に発展することもあるので、依頼には十分注意しましょう。
【内部事情】SNSで反社会的な回収屋が出てきている理由の考察まとめ
SNSで反社会的な回収屋が増えている理由について考察していきます。
以下の4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
①身体を賭ける必要があまりない
まず、「身体を賭ける」ことが必要ないというのが反社会的な回収屋がSNSで増えている理由の一つです。
身体を賭けるとは、ケガや懲役リスクがあることを指します。
夜に駆けるのとは全く違いますので注意が必要です❤
つまり、これらのリスクを比較的伴わない状況で、詐欺師から金銭を回収できるビジネスが反社会的な人たちにとって魅力的であるため、こうした事案が増えていると言えます。
②SNS詐欺師のレベルが相対的にあまり高くないから
SNS詐欺師の中には、地面師などと比べてレベルがさほど高くない人も多くいます。
被害者の方も見ていると思うので表現に気をつけていますが、ハッキリ言ってしまうと「素人のガキが詐欺やって爆釣している=詰めるのもカンタン」と言われてもおかしくない状況でもあります。
つまり反社会的な人たちにとって、SNS詐欺師から金銭を回収することは(他の地面師案件とか夜の店の絡む案件から見ると)比較的、簡単であると考えられます。
また、SNS詐欺師にケツモチが居ない場合、カタにはめるのが容易であるという話もあります。
あの~、ね。
だいたいこういうトラブルって相手がカタギだと思って着手したのに、後ろから面倒なのが出てきた、とかが原因あるあるNo1なんですよね。
それで自力で対処できなくなってから「兄ィ」に相談して怒られる的な。全然知らんけど。
③客付き良好だから
彼らにとって現在はゴールドラッシュ状態です。俺の股間もゴールドラッシュにならねえかな。クソッ。
あ、SNSの話ね。はいはい。
SNS詐欺が増えていることで、被害を受けた人々が多くなっており、彼らからすれば「客」を探すのがカンタンです。
さらに、SNSを利用すれば全国対応が可能で、反社会的な人にとって参入障壁が低くなっています。参入障壁(笑)ブルーオーシャン(笑)誰だ笑ってんの(笑)
④法律の関係でオフラインでのシノギがしづらいご時世だから
御存知の通り、暴力団排除条例や暴対法などの法律の関係で、昔のようにオフラインでシノギをすることが難しくなっています。
そのため、反社会的な人たちにとってSNSでのシノギが増えていると考えられます。
返金を目的とするなら弁護士や司法書士へ依頼するべきだと言えます。
【詐欺被害の返金請求が可能な弁護士事務所】
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【反社によるSNS詐欺被害回収】依頼するとどうなる?
SNS詐欺被害回収を反社に依頼すると、どのような結果が待っているのでしょうか?
以下では、そのリスクや結果について詳しくご紹介します。
【Good?】ぶっちゃけ成功率自体はゼロではない
なんと言っても、反社の人たちもプロですからね。
回収成功率自体はゼロではありません。
これは隠してもしゃーない。
正~~~直、うまくいくパターンも有ると思います。正直。
※ここの表記は後で大人の事情で消えるかも。ジェッ。
あと彼らは話術や雰囲気作りなど、相談社のカタギを安心させる技術に長けていることが多いです。
これ、実際に相談したことある人(または、その場に居た人)じゃないと分からないかもしれないんですが、マジで安心・信頼させることについてはプロのエンターテイナーレベルですよ。
例えば対面依頼の場合とかだと、依頼者に信用させる目的で反社的な人物が「やおら」スマホを取り出し、その場で関係者に電話して「〇〇のXXって小僧、知ってる?」とかいって情報を調査しようとするなど、実力を示すこともあります。
(ま、これは「ほら、もう動いてやったからカネは払えよな」って言いたいための細工かもですが)
【Oh No!】反社に依頼した事実は一生残る
しかし、反社に依頼すること自体にはリスクが伴います。
そもそも反社に利益供与をすることは、状況や場合によっては罪に問われるケースもあります。
また、反社に依頼した事実を脅迫のネタに使われることもあります。この点は注意が必要です。
【Oh No!】追加料金を取られるケースが多い
さらに、回収作業中に追加料金を請求されることもよくあります。
しかも、支払いは法的に逃げられない「公正証書」をまかれることもあり、法的にしっかりされた形で請求されることもあるのです。アウトローがローに頼る世の中です。はい。
【BAD!】助けてもらった後にパシリにされるケースあり
助けてもらった後も、反社との関係が続くことが多く、犯罪に加担させられたり、金をせびられることがあります。
「あの時助けたんだから、今度はお前が助けてくれよ」というような形で利用されるケースも少なくありません。
【BAD!】雑な仕事で依頼者がワルモノになるケースあり
反社には段取りが雑な人間も多く、適当な仕事でかえってトラブルになることがあります。これ結構多いので注意して下さい。
【Oh my GOD】そもそも詐欺で全く動かないケースも
反社でも半グレでもないチンピラ的な人物が回収屋を名乗って詐欺を働くこともあります。
被害者から依頼料と情報をもらい、さらに情報を別に転売するような極悪なケースも存在します。
このように、SNS詐欺被害回収を反社に依頼することにはリスクが多く、慎重な判断が求められます。
犯罪被害に遭った場合は、弁護士・警察など正規の専門家へ相談しましょう。
まとめ
これらの情報を踏まえると、SNSの詐欺被害回収屋さんは非常に危険であり、依頼すること自体がリスクが高いことが分かります。
反社会的な人物が関わっていることも多く、被害者はさらに大きな問題に巻き込まれる恐れがあるため、絶対に依頼すべきではありません。
また、被害回収屋が詐欺で全く動かないケースも存在し、二度被害を受けることになりかねません。
「回収屋」さんに依頼する代わりに、専門の法律家や警察に相談することが安全で確実な方法です。
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