【最上あいさん事件】恋愛詐欺が発端との供述アリ?経緯&恋愛詐欺よくある質問まとめ

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もうね、報道見た瞬間嫌な予感しかしなかった。

「22歳の若い女性ライバーが配信中、金を借りていた元ファンに刺殺される。」

ごめんなさい。敢えて言います。「元」ファンだと。だって刺してんだから。もうファンじゃないんだよ。

まずは冒頭、被害者となった最上あいさんのご冥福をお祈りします。こんな形で命を落とすことになった事実に、言葉もありません。

が、今回の事件。

「仏さんを悪く言うな」が前提として。

当初は「ストーカー殺人かな?」と思いきや、42歳の容疑者から「200万円超の貸し付けが返ってこないから」という供述が出てきて事態は複雑化。

直近の報道では「恋愛詐欺」という文字も見え隠れし、テレビのワイドショーには詐欺被害回復特化の弁護士先生が解説で登場するという異様さも見えてきました。

今回は

  1. 事件の概要
  2. 金銭トラブルの詳細
  3. 恋愛詐欺の可能性
  4. 被害者対応法

の四段構えで解説していきます。

    【注意】
    この記事では容疑者の供述や報道内容に基づいて恋愛詐欺の一般論を説明していきます。犯人の主張が100%事実とは限りません。現在捜査中の事案であり、慎重に見守っていきましょう。

では、いざ参りましょう。

嫌な事件だけど、俺らはここから学びを得るしかないんだ。

そして同じ様な状況にあるニキ、頼む。頼むからこの記事を最後まで読んでくれ。最悪の決断をする前に、出来る事がある。

どこぞの綺麗なHPにあるような綺麗事を並べ立てるつもりはない。

「リアル」ってもんを筆者がこれから書くから、読んで欲しい。

最上あいさん刺殺事件の概要はどのようなものか?

そもそもなに?

発生日時2025年3月11日午前
発生場所東京・高田馬場の路上
被害者佐藤愛里さん(22)※「最上あい」名義で活動
容疑者高野健一容疑者(42)・栃木県在住
使用凶器サバイバルナイフ
容疑者の供述「200万円を超える貸付金が返ってこないため犯行を決意した」

事件は2025年3月11日午前、東京・高田馬場の路上で起きました。

「最上あい」の名義で活動していた佐藤愛里さん(22)が配信中に刺殺されるという痛ましい事件です。

本件通報を受けた警察は同日・同時刻までに、栃木県在住の職業不詳・高野健一容疑者(42)を現行犯逮捕しました。

警察発表を元に行われた報道によれば凶器はサバイバルナイフで、まさしく「メッタ刺し」と表現されるほど数十回も刺されていたとのこと。

ちなみに「サバイバルナイフ」とは。

通常のナイフと違い、サバイバル状況(非常時・野外活動など)で使用することを想定した頑丈な構造を持つ特殊な刃物です。軍隊とか特殊部隊の人間が使うことでも知られます。

一般的なキッチンナイフよりも頑強で耐久性が高く、木や骨などの硬いものも切断できるほど強靭。普通のナイフや包丁を振り回したりするのとは比較にならないほど、殺傷力が高いです。

報道ではブレードの色までは出ていませんが、仮に「黒」なら炭素鋼、つまりカーボンになるので、ステンレス鋼のナイフより殺傷力も高く、下手するとコンバットナイフと遜色ないレベルの強度になるかもしれません。

なお、「ふわっち」で活動していた最上あいさんは2600人以上のフォロワーを持つ人気配信者でした。


事件発生時の様子・視聴者の反応

この事件が特に衝撃的だったのは、「3.11山手線徒歩1周」と題した配信中に襲われ、視聴者が事件をリアルタイムで目撃してしまったことです。

コメント欄は「やば」「最上刺された」「嘘やろ」と騒然となり、最上さんは血まみれで地面に横たわっているシーンが配信されてしまいました。

絶対にあってはならない事ですが、起きてしまった。救急隊が駆けつけたものの、数十か所を刺されており、約1時間20分後に死亡が確認されました。


最上あいさんのプロフィールと活動は?

本人は「最上あい」名義で動画配信者として活動していました。

主に動画配信アプリ「ふわっち」で活動し、いわゆる投げ銭システムを活用して生計を立てていたと報じられています。このシステムは視聴者が配信者に対してデジタルギフト(投げ銭とかアイテムと呼ばれる)を送ることで収入を得る仕組みです。

また事件直前には一部の視聴者をブロックしていたことも報道されていますが、これが高野容疑者を指すかどうかは正式には分かっていません。


高野容疑者の身元と動機

高野容疑者は栃木県在住の42歳で、2021年12月頃に被害者の配信を見たのをきっかけに出会ったとされています。

警察の調べに対し「女性に200万円を超える額を貸しているが、返してもらえないため犯行する決心をした」と供述しています。

犯行に使用したサバイバルナイフは2~3か月前にオンラインショッピングで購入していたとのことで、強い殺意と計画性が見られます。専門的に言うと、仮に事件直前に高野容疑者が職務質問をされていれば、犯行の「蓋然性」が極めて高いと判断される可能性もあったと筆者は考えます。

【報道を基に考察】事件の背景にはどんな金銭トラブルがあったのか

ヤバイ理由

    【おことわり】
    あくまでも犯人の供述を基に考察していきます。

高野容疑者は2022年9月から約2ヶ月の間に13回、総額約254万円を佐藤さん側に振り込んで貸したと主張しています。

貸し付けの理由として「家出をしていてアパートを借りる費用がない」「体調が悪く働けない」などと言われたと供述しており、さらに2023年12月までに高野容疑者が佐藤さんに対して裁判を起こし、約251万円の支払いを命じる判決が出されていたことも明らかになっています。

これは「貸金等返還請求事件」という立派な民事事件であり、刑事事件の面でも容疑者は事前に警察にも相談していたと思われます。


【詳しく】金銭トラブルの経緯はどうだったのか

2021年12月頃に配信をきっかけに知り合い、2022年8月に高野容疑者が佐藤さんの当時の勤務先を訪れていたと報じられています。

この頃までに何等かの金銭の貸付があったと見てよいでしょう。佐藤さんからは3万円が送金されてきたものの、その後連絡が取れなくなったため裁判を起こしたとのこと。

最上あいさん自身も配信で「お金も借りちゃって裁判やってる」と話していたという証言もあります。


貸金等返還請求裁判の内容と結果

先述のとおり、高野容疑者は佐藤さんに対し251万4800円の貸金等返還請求裁判を提起し勝訴していました。

一方で判決後も佐藤さんは応じず、判決を無視していたと伝えられています。

高野容疑者は貯蓄を取り崩し、一部はサラ金から借り入れて女性に金を貸したと報じられている。

いま分かっているのはこの事実だけですが、報道事実を見る限り、やはり思うところはあります。


警察への相談歴と事件への発展

先ほど「高野容疑者は警察に相談していたと思われる」と書きましたが、実際に相談していました。

2024年1月、栃木県警に「裁判で相手に支払いの判決が出たが所在不明になっている」と相談していることも分かっています。

これを受けて警視庁では、高野容疑者が一方的な恨みを募らせて犯行に及んだ可能性もあるとみて慎重に捜査中です。

【容疑者の供述から】恋愛詐欺の可能性はあるのか

詐欺の可能性

容疑者の知人がSNSにリークした情報があります。

これによると佐藤さんは「財布をなくした」「生活費がなくなった」などの理由で高野容疑者に金銭を要求していたといいます。

当初「投げ銭をしたのにブロックされた逆恨み」と報じられていましたが、実際には長期間の金銭貸借関係があったことが後になって出てきた、ということです。

一部では「女性が男性の善意につけ込んだ寸借詐欺」事案とみる向きもあることは言うまでもなく、また、これが仮に事実であれば「詐欺罪(刑法第246条)」の4つの構成要件を満たす可能性も出てきます。


今回のトラブルは詐欺罪「4つの構成要件」を満たすのか?

詐欺罪が成立するためには以下の4つの要件を満たす必要があります。

法的な言葉は難しいので、正確な言葉ではなく「実際こうだったらこう」のテイで説明します。

  1. ウソをついたりして、人を騙す行為があった
  2. 被害者が騙され、事実と認識が一致しなくなる状況が発生した
  3. 被害者がお金や財産を渡したり、犯人のために何かを売って手放したり、または財産上の利益が犯人へ移転する
  4. 上記①②③について「因果関係」がある

上記のうち、少なくとも今回のケースでは①の「人を騙す行為」があったかどうかが争点になりそうです。恐らく、事実認定が出るでしょう。

ちなみに、単に「返済能力を超えた借金をした」「返済期限を守れなかった」程度では詐欺罪にはなりません。「金を返す意思・能力がないのにウソをついて相手からお金を借りた」ということが証明されると、それは欺罔行為に該当する可能性が出てきます。

②③④の要件については、金銭の移動があり因果関係も認められそうですが、最終的には捜査の結果を待つ必要があります。

???「筆者が法律詳しくて草」

いや冗談じゃなく、詐欺事件報道多すぎてさ。

否応なしに詳しくなるんですわ。


供述内容の信頼性と検証すべき点

警察は高野容疑者の供述の裏付けを慎重に進める方針で、供述内容が全て事実かは検証中です。

最上あいさんが「こっちがお金返せばいいだけだもんね」と軽い感じで話していたという証言もあります。

とは言え現時点では容疑者側の一方的な主張と見られる情報もあり、事実関係の解明が進められている段階です。


近い事例は沢山ある?

実はSNSやライブ配信を通じた「恋愛詐欺事案」(恋愛感情や友情を悪用した詐欺)の事例は過去にも数多く発生しています。

そして、痛ましい殺人事件も多数発生していることは皆様ご存じのとおり。

特にコロナ禍以降、オンラインコミュニケーションが一般化するなかで、バーチャル空間での人間関係を利用した詐欺事案が増加傾向にあるのも事実です。

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【一般論】恋愛詐欺ではどんな手口が多いのか

手口

ここからは今回の事件とは別に、あくまでも一般論として恋愛詐欺について解説します。まだ捜査中の事案だし、決めつけるワケにいかんのですよ。

    Q.「つまり『察しろ』と・・・?」
    A.その通り。

恋愛詐欺は好意があるふりをして相手に近づき、心の距離を縮めてから金銭を騙し取る犯罪です。ここに「結婚しようね」が絡むと結婚詐欺となります。

相手を精神的に依存させることで「困った時に助けてあげないといけない」という気持ちを植え付ける「非道の所業」です。

SNSやマッチングアプリを通じて、相手の優しさや思いやりの気持ちにつけ込むのが典型的な手口となっています。


恋愛詐欺の基本的な手口とは?

「親が事故に遭った」「事業に失敗して借金を背負った」など緊急事態を装って金銭を要求するケースが多いです。

最初は恋人を大切にしているように見せて徐々に本性を現すパターンも定番。

真剣に交際相手を求めている人をターゲットに金銭を騙し取る極めて悪質な行為と言わざるを得ません。

今回の事例でいうと、「家出をしていてアパートを借りる費用がない」「体調が悪く働けない」といった理由が使われたとされ、金銭的に困っている状況で助けを求める典型的なパターンに当てはまる可能性があります。


「オンラインきっかけ」の恋愛詐欺の特徴

配信アプリ~マッチングアプリで出会った人とやり取りやデートをして恋愛感情を抱かせてから金銭を要求するケースが多いです。

先述のとおり「結婚を約束した状態」で金銭の授受が行われる結婚詐欺などもあります。

今回の事例でいうと、ライブ配信という場での交流から始まり、より親密な関係に発展したと考えられます。投げ銭システムが元々存在する環境では、金銭のやり取りに対するハードルが低くなるため、詐欺に発展しやすい側面もあるかもしれません。


恋愛詐欺の被害者が気づきにくい(気づきたくない)理由

恋愛は「高度にプライベートなやり取り」のため、被害に遭っても知人に相談しにくいという特徴があります。よく言われるのはこういうことですよね。

で、あの、ごめん、これは編集部に怒られるかもしれないけど書くね。

要するに「高度にプライベート」ってのはライバーとか相手方とのやり取りの中で

①「おっぱい見せて!」って言っちゃって実際に見せてもらってたりとか(※なお見せてもらえないケース多数)

②「見返りにヤらせて!」って言ってヤれちゃったり(※なおヤれないケース多数)、

後は

③LINEでハッスル珍棒スティック(※可能な限りお上品な婉曲表現)を送ってたり

とか、そういうことです。

これは詐欺師のスタンスにもよるのでケースバイケースなんですけど、実際に①・②あたりは最初から金を引っ張る目的であっても、割り切って応じるケースもあると聞きます。

で、これ。

一般的な弁護士事務所の解説記事とかさ、ニュース記事とかさ、あと報道なんかでは「ハッスル珍棒スティック」とか言えないもんだから、「高度にプライベートな」ってごまかすんです。

こういうのが絡むのに加えて、普通に考えてライバーと直でLINEとか通話とか出来たら、それは「恋」になってしまいますよね。結果、相手の違和感や怪しさに気づくことが困難になってしまうんです。

「正常性バイアス」とも呼ばれる心理状態で、人間は危険な状況でも「自分は大丈夫」「問題ない」と考えてしまう傾向があります。これを悪用している感じです。

【事件を受けて…】恋愛詐欺の被害者はどのように対応すべきか

法的根拠

まず

  1. 一人で解決しようとしない(信頼できる人に相談する)
  2. 警察と弁護士に相談する
  3. ゼニの事件はゼニで解決する

これです。


まずは信頼できる人に相談する大切さ

まず家族や友人など信頼できる人に状況を話し、客観的な意見をもらうことが重要です。耳が痛くても、聞く。これ。

マジレスすると自身が恋人(と思っている相手)に依存している状態では冷静な判断が難しいため、第三者の視点が必要になります。

「恋人のことを知人に相談するのは恥ずかしい」と感じても、大金を失ってからでは遅いのも事実です。


専門家への相談と法的対応

警察、弁護士、探偵・調査会社などが相談先として考えられますが、まず段取りとしては

    ①警察に相談

    ②相談結果がどうなろうとも弁護士に相談

が良いです。


証拠の収集と保全の重要性

メッセージのやり取りや電話をかけてきた日時、金額やその理由なども含めて記録を残しておきましょう。

スクリーンショットや通話記録など、疑わしいと思ったやり取りは証拠を保存しておくことが重要です。

「誰が、誰に対して、いつ」という3点が分かるように証拠保全し、前後のやり取りも残しておくのがポイントです。

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「最悪の決断」をする前に被害者ができることは何か

詐欺被害に遭ったらすべきこと

この記事を読んでいる恋愛詐欺被害者の方、さっきも書いたんですがまず本当に悪いこと言わないから「ゼニの事はゼニで解決」を考えて欲しいです。

どういうことか?

「今回のような事件を絶対に起こしてはいけない」ということです。

どれだけ怒りや憎しみがこみ上げても、法的手段以外で解決しようとすれば、最終的に損をするのは自分自身。


冷静さを保つためには?

疑わしい点が解消されない。

じゃ、連絡を断つ。これ。

一時的でもいいから相手との連絡を控え、冷静に状況を判断する時間を作りましょう。

そして弁護士へ。


専門家への相談時に準備すべきことは?

まず警察へ相談しましょう。被害届受理に至らなくても「相談番号」が出るので、それだけでも必ずもらっておくといいです。

法テラスという選択肢もありますが、詐欺はもともと非常に立証が難しい犯罪のひとつなので、こうした事案に特化している弁護士に最初から相談したほうが良いでしょうね。

あと普通に緊急性の高いケースもあります。引いた金もって逃げようとしてるとか、それこそ違う男と結婚してトンズラしたりとか。

こういう時はどうするか。

例えば当サイトでは情報商材詐欺や投資詐欺にも特化している弁護士事務所・司法書士事務所を紹介していますが、こうした所に相談するのが手っ取り早いでしょう(しかも当サイト紹介の事務所は相談無料です)。


大事なのは処罰と被害回復を分けて考えること、そして・・・

何より「ご自身の手を汚すよりも効果的に相手を追い詰める方法があるが、それは学校では教えてくれないし、ネットにもあんまり出てこない」ということを知ってほしいのです。

法的な手続きを正しく踏めば、相手に対して強制執行をかけたり、給与差し押さえをしたりする方法があります。

そして何より、犯罪に手を染めてしまうと、被害者が加害者になってしまうという最悪の結果を招きかねません。

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まとめ

まとめ

今回は最上あいさん刺殺事件を発端に、恋愛詐欺について解説してきました。

被害者となった最上あいさんのご冥福を心よりお祈りするとともに、このような悲劇が二度と起きないことを願います。

事件の背景には複雑な金銭トラブルがあったようですが、最終的な事実関係は警察の捜査を待つ必要があります。

恋愛詐欺の被害に遭ったと感じたら、1人で抱え込まず専門家に相談し、冷静な対応を心がけましょう。

何より法律の外側で解決しようとすることは「よっぽど慣れていない限り」、必ず自分を傷つけます。

こうした事件から学ぶべきは「どんなに苦しくても、正当な手段で解決する道がある」ということではないでしょうか。

解決の手段は必ずあります。そして一人で抱え込まないこと。

これだけは忘れずにいてください。じゃ、解散。

    ※心当たりのある人は紹介している弁護士事務所・司法書士事務所のリンクをおいておくので、ひとまず飛んでブックマークだけでもしておきましょう。あと相談だけならぶっちゃけお金かからないから、先に連絡だけしておくのもいいですよ。

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