「gemforex」って聞いたことありますか?
(悪名高い)海外FX業者として一世を風靡したあの企業が、「GalaxyDAO(ギャラクシーダオ)」に事業を承継したという話を耳にしたことはありますか?
もしかして、あなたもその影響を受けているのではないでしょうか?
この記事では、gemforexとGalaxyDAOの怪しげな関係について徹底解説します。
さらに、出金が困難になった場合の対処法もご紹介します。
あなたが被害者であれば、この記事はまさに救世主となるでしょう。それでは、一緒に闇の深淵へと踏み込んでみましょう。
【結論】GalaxyDAO(ギャラクシーダオ)とgemforexの関係=ほぼ同一事業者
ここで共通点クイズです。
「GalaxyDAO(ギャラクシーダオ)」と「gemforex」。
「江戸川コナン」と「工藤新一」。
共通点はどこにあるでしょうか?
答えは「どちらも同一」ということです。
実はほぼ同一の事業者と言えるのです。
その経緯と実態について、詳しく見ていきましょう。
経緯①gemforexの実質的な破綻とGalaxyDAOへの事業承継
2023年8月1日、何の前触れもなくgemforexからGalaxyDAOへの事業承継が発表されました。
「え、突然すぎない?」と思った方も多く、また、その感覚は正解です。
事業承継と言っても、その背景にはgemforexの資金トラブルが影を落としていましたので、事実上の「債務の付け替え」に近いものがあるといって差し支えはないでしょう。
事実、gemforexは出金トラブル(「金がない」という言い方は口が裂けてもしないでしょうが)が頻発し、事実上サービスの継続が困難なのではないか、という噂がまことしやかに囁かれていた頃に「事業の引受先として新しいパートナーを探す」といった趣旨の発表も行っていました。
その引受先がGalaxyDAOというわけです。
「GalaxyDAOって何?」と思った方、その素朴な疑問から始めましょう。
「Galaxy」は特に意味のない名称でしょうが、「DAO」は多少、意味合いがあります。
もともと広義における「DAO」はDecentralizedAutonomousOrganization(分散型自律組織)の略で、ブロックチェーン技術を活用した新しい組織形態を指します。
しかし、その実態は不透明で、そもそもgemforexのような顧客の資金を預かる立場において採用されるべきでない組織形態と考えることも出来ます。
なぜなら自立型分散組織という座組からして「責任の所在が極めて不透明」であり、ユーザーの期待に応えられるかどうか、大いなる疑問が残ります。
経緯②gemforexの歴史は?突然サービスを停止したのはなぜ?
ちなみにgemforexは2010年に創設され、2014年から海外FX業者として活動していました。
元々は自動売買関係の業者として一部のコアなFXトレーダーに知られていた程度の業者でしたが、2023年初頭から出金トラブルが増加。
同年5月31日以降、gemforexはすべてのサービスを停止しました。
「え、突然すぎない?」と思ったあなた(2回目)、その感覚はまたしても正解です。
その前後して、未出金・出金遅延の声が多く聞かれていたという経緯はあるものの、サービス終了という大きな出来事からすれば非常に突然で、特に未出金分が返ってきていないユーザーからすればまさに「突然のゲリラ豪雨」のようなものでした。
GalaxyDAOへの事業譲渡で運営・サポート体制がより不透明に
サービス停止と事業承継の影響で、gemforexの運営・サポート体制は具体的に変化しました。
その具体的な変化とは、何とサポート窓口がGalaxyDAOの「Discord」へ移行したことです。
「え、Discordって何?」と思ったあなた、その感覚はまたしても正解です。
本来Discordはゲームプレイヤー向けのコミュニケーションツールで、通常のFX事業者がこれをサポート窓口とするなんて、ありえないことなのです。
確かにチャット、コンテンツの閲覧、音声通話やライブ配信などコミュニケーションツールとしては高性能であり、日本国内の企業や報道機関でも一部の業務ツールとしてDiscordを導入している事例もありますが、やはりFX事業者(現在は仮想通貨事業者に移り変わりつつありますが)という組織形態上、あまり好ましいものではないでしょう。
このように、gemforexからGalaxyDAOへの事業承継は、ユーザーにとっては「黒い霧」のように不透明な状況をもたらしています。
その先に何が待ち受けているのか、我々にはまだわからないのです。
【独自考察】GalaxyDAOからgemforexの未出金分を回収できるか?
「お金が返ってくるのか?」という疑問を抱く方も多いでしょう。
残念ながら、現状ではその可能性は非常に低いと言わざるを得ません。
以下に詳しく解説してまいります。
①現状では非常に難しい
まず、gemforexの未出金分について、GalaxyDAOが補填すると発表されています。
しかし、その補填が現金で行われるとは限らないという点が問題です。
むしろ本記事公開時点(2023年8月)ではgemforexの未出金分について(実質的に)無価値なトークンでの補填を行う旨が発表されており、現時点で現金での返金はほぼ不可能と考えられます。
簡単に言えば、スーパーマーケットで不良品の返金対応があったとして、その返金を一律して「店舗で使えるポイント(※現金化も売却も不可能)で返金します」と言っている様なものです。
この状況から「返金されるのはいつ?」と待ち続けるよりも、早めに弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
それにより、ご自身の権利を最大限に守るための行動を起こすことが可能となるでしょう。
②海外事業者のため国内の法規制・取締も追いついていない
また、gemforexやGalaxyDAOは海外事業者であるため、国内の法規制や取締りが追いついていないという問題もあります。
特にgemforexについては、平成27年の段階で金融庁から「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(警告書の発出を行った無登録の海外所在業者)」という文書にて警告が出されています。
このような状況を考慮すると、国内法による補償や取り締まりは期待できないと言えます。
こちらも裏を返せば、自力で動かない限り、国がどうこうしてくれるわけではない、ということになります。
③GalaxyDAO(旧gemoforex)から返金を受けるためのステップは「弁護士への相談」がメイン
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
現状では、GalaxyDAO(旧gemforex)から返金を受けるための主な手段は「弁護士への相談」です。
弁護士に相談することで、具体的な返金手続きや法的な対応を進めることが可能となるでしょう。
なおその際には、FXや仮想通貨詐欺に詳しい弁護士に相談することがベストプラクティスとなります。
やはりこうした法律・法的係争の専門家に相談することで、一人で悩むよりも適切な対策を講じることができるでしょう。
以上、gemforexの未出金分をGalaxyDAOから回収する可能性についての独自の考察です。
この問題に直面している方は、ぜひ参考にしていただき、適切な行動をお取りください。
gemforexおよびGalaxyDAOに関連するよくある質問
gemforexとGalaxyDAOについての疑問や不安を解消するために、一般的な質問とその回答をご紹介します。
gemforexを買収したGalaxyDAOからの発表を待てば返金される可能性はありますか?
「待てば海路の日和あり」なんて言葉もありますが、この状況ではそんな日和は期待できそうもありません。むしろ待てば待つほど海は荒れ、波は時化(しけ)ます。
待つのはおすすめしません。
理由はただひとつ、現時点では返金の可能性は高まっていないからです。
出金待ちのトレーダーがほとんどであり、期待値としては非常に低い現状です。
「待つ」だけでは何も変わらないのが現実。
行動しましょう。
一部SNSでは出金出来たとする声もありますので、メディアが騒ぎすぎなのでは?
実はこれ、一見すると希望の光に見えるかもしれませんが注意が必要なんです。
一般的にこうした事案では「サクラ」投稿が多く、そうした動き方をしてくれそうなアカウントには積極的に出金しているような動きも見られる現実があります。
つまり、SNSでの「出金できた」声は、一部において信用できるものではないということ。
信じるも地獄、疑うも地獄……そんな状況に追い込まれてしまうのがこの問題の厄介なところですね。
返金請求に関する注意事項はありますか?
返金請求については、まず「弁護士に相談し、代理人として動いてもらう」ことが大前提です。
弁護士については、海外FXや詐欺返金系に強い事務所に相談するのがベストプラクティスといってよいでしょう。
被害を受けた方は一度、相談してみてはいかがでしょうか。
この記事を読んだ方が、一日でも早く被害から解放されることを心から願っています。
まとめ
今回の記事では「GalaxyDAO(ギャラクシーダオ)とgemforexの関係」や「返金の可能性」、「よくある質問」について詳しく解説してきました。
「なるほど、そういうことだったのか…」と一人頷きながら読んでいただけたでしょうか?
まず、大前提として理解していただきたいことは、GalaxyDAOは実質的にgemforexの転生版である、という事実です。
gemforexが突然サービスを停止し、その後GalaxyDAOとして事業を引き継いだ経緯からも、これらの業者が同一であることはほぼ間違いありません。
「なんでこんなことに…」と首を傾げるかもしれませんが、こうした事態はFX業界においては珍しくありません。
同業他社で言えば、ハストフォレックスなども過去には同様の問題を起こしています。
次に、gemforexからの未出金分をGalaxyDAOで回収できるか?という点については、「非常に難しい」というのが現実です。
GalaxyDAOはgemforexの未出金を補填すると発表していますが、それは無価値なトークンでの補填という、まさに「空中楼閣」のような、あるのかないのか、よくわからないもの。
「現金で返してくれないと意味ないじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、その通りです。
さらに、GalaxyDAOやgemforexは海外事業者であるため、国内の法規制や取締も追いついていません。
「でも、SNSで出金できたって言ってる人もいるよ?」という声もあるかもしれませんが、これもまた「サクラ」の可能性が高いのです。
・・・この記事を読んで、「なんとかしなきゃ!」という気持ちになった方、それは正しい反応です。
だからこそ、一歩を踏み出してみてください。
この闘いはあなた一人だけのものではありません。
法律家とタッグを組む選択肢も、一度ご確認ください。