結婚詐欺がわかり精神的苦痛を感じてはいませんか。せめて慰謝料を請求したいと考える方も多いでしょう。
当記事では結婚詐欺で慰謝料を請求できるケースといくらか決まるポイントを中心に解説しています。すでに結婚詐欺に遭った方は相談先を参考にしてください。
結婚詐欺とは
結婚詐欺とは、結婚する気がないにもかかわらずターゲットに近づき、金銭を騙しとって精神的苦痛を与える悪質な行為を言います。
詐欺師ははじめから騙すつもりで結婚をほのめかし、女性の信頼を得たあと、何かと理由をつけて金銭を要求する手口を使います。
結婚詐欺は、被害者が相手に好意があるからこそ精神的苦痛をともなう悪質なトラブルです。少しでも怪しさを感じた相手とは距離を置きましょう。
結婚詐欺で慰謝料を請求できるケース
結婚詐欺で精神的苦痛を負い慰謝料を請求できるケースは、おもに以下の3つです。
- お金を騙しとられた
- 結婚できると誤信させられた
- 不当に婚約破棄された
結婚詐欺では結婚できると信じこまされ、お金を騙しとられた際に慰謝料を求めることが可能です。不当な婚約破棄に対する慰謝料請求ができる場合もあるため、専門家に確認することをおすすめします。
お金を騙しとられた
結婚詐欺で婚約者にお金を騙しとられた場合は、精神的苦痛が大きいため慰謝料を請求できます。
よくある手口はスピード婚約をしたうえで、仕事のトラブルや家族の病気などを理由にお金を騙しとる詐欺です。詐欺師は「婚約者がお金で困っているときは力になりたい」と思う女性が多いことを知っているのでしょう。
貸すお金は少額から徐々に高額になりますが、詐欺師に洗脳されている女性は騙されていると気づかないケースが少なくありません。婚約者から事あるごとにお金の相談をされた際は、怪しいと思ってください。
結婚できると誤信させられた
結婚詐欺師に結婚できると誤信させられたあとで、裏切り行為を受けた際は精神的苦痛を負うため、慰謝料を請求できます。
詐欺師は、親へのあいさつやハネムーンの予約など結婚に向けて順調に進んでいるかのようなふるまいを見せます。いつも自分がお金を払っていても、結婚できると信じさせられているため、怪しさに気づかないことがほとんどです。
高スペックな男性との結婚準備がスムーズに進みすぎている場合は、慎重になってください。
不当に婚約破棄された
結婚詐欺の立証ができなくても「婚約破棄」として慰謝料を請求できる可能性があります。
前提として、正式に婚約が成立したあと不当に破綻した事実が必要です。婚約指輪の購入や両家の顔合わせが決まっていたなど、口約束だけではない婚約の証を示さなければなりません。
「相手の家柄や性格が合わない」や「両親の反対にあった」などは正当な理由とならないため、慰謝料を請求できるケースの一つです。
結婚詐欺での慰謝料が聞き入れられなくても、婚約破棄による精神的苦痛を受けたとして請求できる可能性があるため、諦めないでください。
結婚詐欺にあたらないケース
本人が結婚詐欺で精神的苦痛を負ったと主張しても詐欺にあたらないケースもあるため、注意が必要です。
金銭的な被害がなかったり、正当な理由でお金を借り、何らかの事情で返せなくなったりする場合は結婚詐欺にはあたりません。罪に問われる詐欺は、最初から結婚する気がないにもかかわらず嘘をつき、金銭を騙しとるケースです。
慰謝料を請求できるかは、やり取りや経緯にもよるため客観的に振り返ることをおすすめします。
結婚詐欺の慰謝料がいくらか決まるポイント
結婚詐欺の慰謝料は精神的苦痛が大きいと判断されると高くなります。慰謝料がいくらか決まるおもなポイントは、以下の4つです。
- 騙しとられた金額
- 交際期間
- 肉体関係・妊娠や出産の有無
- 精神疾患の有無
慰謝料は上記のポイント以外にもさまざまな点が考慮されるため、具体的な金額を知りたい方はプロに問い合わせることをおすすめします。
騙しとられた金額
結婚詐欺に遭った際に、騙しとられた金銭が多額であれば精神的苦痛が大きいと判断され、慰謝料も多くなるでしょう。
騙しとられた金額の大きさだけではなく、詐欺の内容が悪質であれば増額が見込めます。騙しとられたお金が多くても、立証できなければ慰謝料を請求できないため、証拠は取っておいてください。
被害額が徐々に大きくなることが結婚詐欺の特徴です。少額であっても婚約者とのお金の貸し借りは避けたほうが良いでしょう。
相手に怪しさを感じた時点で、振込履歴やクレジットカード明細など渡した金額がわかるような証拠を集めておいてください。
交際期間
結婚詐欺は交際期間が長いほど、精神的苦痛を受ける可能性があり、慰謝料も高くなります。詐欺師は女性をフィアンセにするほうが、多くの資金を引き出せるため、婚約までの流れはスムーズです。
詐欺師の目的はお金であり、決して入籍はせず、いざ結婚しようとすると頑なに拒みます。親への紹介が済み、結婚式の準備が進んだ段階で結婚詐欺とわかった場合は女性にかなりの精神的苦痛をもたらすでしょう。
結婚詐欺に遭った際、交際期間の長さは慰謝料に影響しますが、失った時間は取り戻せません。交際期間が長くなりすぎる前に、将来を共にできる相手か確かめてください。
肉体関係・妊娠や出産の有無
結婚詐欺で精神的苦痛を受け、慰謝料を求めたい場合は肉体関係があれば慰謝料が高額になります。妊娠や出産につながると中絶やシングルマザーになる可能性があるためです。
被害者が妊娠をしたあとに結婚詐欺であることが発覚した場合、かなりの精神的苦痛を感じるでしょう。精神状態が乱れるなかでも口頭で被害を伝えるだけでは認められず、裏づけが必要です。慰謝料を請求するためにはエコー写真や妊娠がわかる資料を提出しなければなりません。
怪しさを感じる相手には深入りしないようにしてください。
精神疾患の有無
結婚詐欺で精神的苦痛を受けたことをきっかけに、精神疾患にかかった場合は高額な慰謝料を望めます。
将来を考えていた相手からの裏切りはただでさえ堪えますが、騙しとられた金額が大きいとさらに追い打ちをかけます。身も心も疲弊し、うつ状態になることも少なくありません。
結婚詐欺で精神疾患になるかは個人差もあるため、因果関係を示すことが難しいとも言われています。
医師からの診断書だけではなく、通院した時期や回数、治療費を示すものは保管しておいてください。精神的苦痛を受けて病気になった経緯をわかりやすくまとめ、説明できるようにしておきましょう。
結婚詐欺で証拠となり得るもの
結婚詐欺で精神的苦痛を負い、慰謝料を求める際に証拠となり得るものは、以下の2つです。
- 金銭的な被害を示す証拠
- 詐欺師が騙すつもりだったことを示す証拠
詐欺師はターゲットの資金がなくなったと判断すれば、姿を消します。音信不通になる前に、わずかでも怪しいと感じた際は、できるだけ証拠を集めてください。
金銭的な被害を示す証拠
結婚詐欺で精神的苦痛を受け、慰謝料を請求する場合、金銭的な被害がわかる証拠が必要です。証拠の一例は、以下のとおりです。
- 借用証
- 振込先がわかる通帳、振込証
- クレジットカード明細
- 高額な買い物の契約書、領収証
支払いをした記録はもちろん、金銭的な貸し借りがわかるLINE、メール、音声データなども証拠になります。結婚詐欺師は履歴を残さないことを徹底していますが、隙を狙って証拠を集めるようにしましょう。
少しでも有効と思われる証拠はできるだけ保管しておいてください。
詐欺師が騙すつもりだったことを示す証拠
精神的苦痛を負いやすい結婚詐欺では、詐欺師が最初から騙すつもりだったことを示す証拠が重要です。証拠の一例は以下のとおりです。
- 結婚する意思があるかのように偽っていた記録
- 騙すつもりだったことがわかるやり取りの記録
- マッチングアプリでの「独身」「未婚」などの記載
記録にはLINEやメール、音声データなどが含まれます。近年増加しているマッチングアプリでの結婚詐欺では、婚姻ステータス以外にも名前や住所など嘘の情報を伝えている可能性があります。
詐欺師が残した痕跡は慰謝料を決める要素となるため、保存しておきましょう。
結婚詐欺で精神的苦痛を負った際の相談先
結婚詐欺で精神的苦痛を負った際のおもな相談先は、以下の3つです。
- 警察
- 弁護士
- 調査会社
結婚詐欺では詐欺師にマインドコントロールされていることも多く、自力で解決することが困難です。信頼できる機関にアドバイスを求め、早めの解決を目指しましょう。
警察
結婚詐欺の被害で精神的苦痛を感じた際は、警察への相談も選択肢の一つです。
結婚詐欺で騙されたと知れば、ショックであることは言うまでもなく相手に憤りを感じます。警察では被害届を出す以外に刑事告訴をするという方法もあります。刑事告訴をすれば詐欺師が示談に応じる可能性が高まるでしょう。
刑事告訴をすると警察の捜査が必須となる反面、受理されるハードルは高いため、専門家のアドバイスは欠かせません。処罰感情が強い場合は、警察での刑事告訴を視野に入れてください。
弁護士
弁護士への相談は、結婚詐欺で精神的苦痛を負い、すでに証拠がある場合に有効です。
弁護士は被害者に法的なアドバイスを行い、最適な解決策を提案します。詐欺師との交渉や慰謝料請求など強力なバックアップが見込めるでしょう。
被害者は詐欺師にマインドコントロールされていることも多く、精神的苦痛を大いに受けています。いつものメンタルではないなか、自力でトラブルを解決しようとしても限界があります。
弁護士に事件解決を一任することで、ストレスも軽減し、ショックから立ち直る日も遠くないでしょう。
調査会社
結婚詐欺で精神的苦痛を負った場合は、調査会社への相談がおすすめです。
結婚詐欺では弁護士への相談を思いつく方が少なくありません。弁護士へ相談しても詐欺師の情報がなければ断られます。調査会社ならではの強みは、以下の点です。
- 証拠を集められる
- 詐欺師を調べられる
- 弁護士と連携している場合もある
結婚詐欺だと気づいた際には、すでに詐欺師がいなくなっていることがほとんどです。
詐欺師に渡したお金を取り戻したくても相手の情報を掴みきれていない方は、調査会社に依頼したあと、弁護士に相談することを推奨します。
結婚詐欺で精神的苦痛を受けたら調査会社へ
結婚詐欺で精神的苦痛を受けた場合は、東京中央信用調査にアドバイスを求めてください。
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