恋愛詐欺はロマンス詐欺という別名を持ち、ターゲットに恋愛感情を抱かせたあと、金銭を騙し取る手法です。
恋愛感情を利用した詐欺は、SNSやマッチングアプリで接触し、甘い言葉や未来の約束で相手を信用させ、金銭や投資資金を要求します。
詐欺被害を未然に防ぐには、詐欺の手口を知り、警戒することが重要です。
恋愛詐欺の別名は？
恋愛詐欺は別名ロマンス詐欺ともいわれます。
恋愛詐欺は、SNSやマッチングアプリを使ってターゲットに接触し恋愛感情を抱かせ、信頼を得てから金銭を要求する手口です。
近年増えているロマンス詐欺の多くは、オンライン上で架空の人物を装い、熱烈にアプローチをしたうえで実際には会わないまま送金させる手口を使います。
呼び方は何であれ、被害者に恋愛感情を抱かせて操り、金銭を騙し取る手法は悪質です。SNSやマッチングアプリには、詐欺のリスクが潜んでいることを知ったうえで注意して利用する必要があります。
恋愛詐欺の手口
恋愛詐欺の手口は以下のとおりです。
- 甘い言葉で距離を縮める
- 投資に勧誘する
- 緊急を装ってお金を要求する
- お金を騙し取ると音信不通になる
恋愛詐欺師は巧妙な手口で近づいてくるため、ターゲットになると見抜くことは困難です。事前に手口を知り、被害を未然に防ぎましょう。
甘い言葉で距離を縮める
恋愛詐欺師は甘い言葉でターゲットとの距離を縮めようとします。ターゲットの信頼を得るために「愛してる」「結婚しよう」といった甘い言葉を惜しみなく使い、ターゲットを引き込もうとするため注意が必要です。
詐欺師はターゲットがどのような愛情表現を求めているかを瞬時に見抜き、相手が望む言葉を投げかけるでしょう。ストレートな愛情表現に慣れていない人は、相手のロマンチックな言葉に舞い上がり、冷静な判断ができなくなってしまいます。
甘い言葉を信じすぎず、一度冷静に相手との関係を見つめなおすことが大切です。
投資に勧誘する
投資に勧誘された場合、恋愛詐欺の可能性があります。恋愛詐欺師は「2人の未来のために出資しよう」「結婚資金が必要」といった言葉で投資をすすめます。
はじめは、投資が成功して利益が出ているかのように見せかけ、ターゲットを安心させますが、実際は運用していない可能性が高いでしょう。出金しようとすると「手数料が必要」「税金がかかる」など、さらに金銭を要求され、最終的にはお金を持って逃げられてしまいます。
たとえ交際相手からのすすめでも、うますぎる投資の話には警戒することが重要です。
緊急を装ってお金を要求する
ターゲットと信頼関係が築けたと感じたタイミングで、緊急を装ってお金を要求することも、恋愛詐欺の手口の1つです。
「会社が倒産しそうですぐ資金が必要」「家族が病気だが治療費が足りない」など緊急を装った話を持ち掛けられるでしょう。しかし、急なトラブルは嘘であり、お金は返ってこない可能性が高いと考えられます。
冷静に判断できれば、詐欺師の言い分は不審だと気づくでしょう。しかし、恋愛感情を抱いてしまっていると、詐欺師の言葉を疑えないため注意が必要です。交際相手から急に大金を無心されたら、詐欺を疑ってください。
お金を騙し取ると音信不通になる
恋愛詐欺師は、お金を騙し取ると音信不通になります。ターゲットからの返済の催促や詐欺の疑念に気づくと、徐々に距離を置き、会う回数や連絡の頻度を減らします。
詐欺師と連絡がとれなくなり、はじめて「詐欺に遭った」と気づくターゲットも少なくありません。詐欺師はターゲットの恋愛感情を利用して詐欺をはたらいたら、最後は突然姿を消します。
交際相手にお金を渡したあと、連絡が減ったり、様子がおかしいと感じたりしたら、詐欺を疑うことが大切です。
恋愛詐欺師の特徴
恋愛詐欺師の特徴は以下のとおりです。
- ターゲットの個人情報を詳しく知りたがる
- 自分の個人情報は明かさない
- スペックの高さをアピールする
信頼できる相手かわかるまで、個人情報は簡単に明かさないようにしてください。詐欺師の特徴を知り、被害を未然に防ぎましょう。
ターゲットの個人情報を詳しく知りたがる
恋愛詐欺師はターゲットの個人情報を必要以上に聞きだし、金銭を騙し取るための判断材料とします。家族構成や仕事、財産、人間関係などについて細かく質問してくることがほとんどです。特に財産に関する情報は、のちに悪用される可能性があるため注意が必要です。
詐欺師は、ターゲットが騙し取れるだけのお金を持っているかを見定めています。お金を騙し取れそうだと判断すると交際を迫り、詐欺をはたらきます。
個人情報を聞かれても簡単に教えないことが重要です。あまりにもしつこく質問してくる場合は恋愛詐欺を疑ってください。
自分の個人情報は明かさない
恋愛詐欺師は自分の個人情報を明かしません。詐欺師が身元を隠すのは、出身地や勤務先、居住地などが発覚すると、理想の恋人を演じにくくなるためです。
詐欺師は複数のターゲットと接触していることもあり、それぞれに異なるストーリーを作っています。ターゲットによって、理想の恋人を演じ分けている詐欺師は、素性を質問されても、虚偽の情報を話したり、はぐらかしたりするでしょう。
詐欺師は家族や友人の話も避ける傾向があります。家族や友人の話をして、詐欺が発覚した際に追跡されるリスクを恐れているためです。
たとえ嘘の情報でも、あとから詐欺師の矛盾を見つける手がかりとなる場合があり、注意深く記憶しておきましょう。
スペックの高さをアピールする
自分が高スペックであることをアピールする相手は、恋愛詐欺師の可能性があります。高い学歴や医師や弁護士、実業家といった経済的に成功している職業を装うケースが一般的です。
詐欺師は高スペックを強調し、ターゲットに「この人と結婚すれば将来安定だ」「逃してはいけない」などと思わせて、自分から近づいてくるように仕向けます。経済的、社会的に成功している人物は信頼できるように見え、詐欺を企んでいるとは考えにくいことも、詐欺師が好条件な人物を装う理由です。
あまりにも高スペックな人物が近づいてきたときは、一度立ち止まり恋愛詐欺を疑いましょう。
恋愛詐欺の被害に遭った場合の対処法
恋愛詐欺の被害に遭った場合の対処法は、以下のとおりです。
- 証拠を集める
- 警察に通報する
- 弁護士に返金のサポートを依頼する
- 調査会社に相談する
交際相手が詐欺師かもしれないと感じたら、家族や友人、専門機関など第三者に相談し、いち早く対処することが重要です。
詐欺師とまだ連絡がとれる場合は、疑っていることに気づかれると逃走の可能性があるため、疑いを悟られないように注意しましょう。
証拠を集める
恋愛詐欺の被害を解決するためには、証拠をできる限り集めることが重要です。
恋愛詐欺に遭った証拠には、嘘や金銭要求を証明するメール、メッセージ、録音などがあります。金銭を騙し取ったあと、LINEやSNSのアカウントを削除する詐欺師も多いため、メッセージのやり取りをスクリーンショットで保存する点も重要です。
金銭の返還を求める場合は、詐欺師の身元を特定する必要があります。氏名や住所を偽られている可能性があるため、身分証や郵便物を確認できるチャンスがあれば、写真を撮っておきましょう。
警察に通報する
恋愛詐欺の被害に遭ったときは、警察に通報することも対処法の1つです。
警察への通報で、詐欺師に対する捜査が始まる可能性があり、犯人の特定・逮捕につながれば、新たな被害者の発生を防ぐことも期待できます。詐欺被害の被害届を出し、詐欺師への処罰や損害賠償などの法的手続きが進むと、精神的な負担も軽減できるでしょう。
警察では、同じ詐欺師による複数の被害届が提出されている場合は捜査が進むケースがありますが、証拠が不十分で立件が難しいともいわれています。
警察は刑事事件としての捜査を行う役割を担っていますが、詐欺被害の返金のサポートはできない点に注意が必要です。
弁護士に返金のサポートを依頼する
弁護士に返金のサポートを依頼することで、恋愛詐欺の解決の可能性が高まります。
恋愛詐欺は感情が絡むため、詐欺被害に気づきにくい点が特徴です。弁護士に状況を伝えることで、詐欺被害に気づくきっかけが得られる可能性があります。
弁護士にサポート依頼すると、恋愛詐欺でとれる法的な手段や、今後の対応について専門的なアドバイスが受けられます。また、弁護士は民事訴訟を提起し、損害賠償請求や被害金の回収のサポート、詐欺師からの返金を求める法的措置をとることが可能です。
しかし、返金交渉や損害賠償請求には詐欺被害の証拠が必要です。明らかな証拠がないケースは、対応してもらえない場合があると覚えておきましょう。
調査会社に相談する
恋愛詐欺被害に遭った際は、調査会社に相談する方法をおすすめします。
詐欺師はお金を騙し取ったあとに急に連絡を絶ったり、身元を隠したりするため、被害者が自力で追跡することは困難です。調査会社は専門的な技術やノウハウで、一般人では難しい詐欺師の特定を可能にします。
「交際相手にお金を渡したら、連絡がとれなくなった」「警察に相談したが進展がない」といった場合は、早めに調査会社に相談することをおすすめします。調査会社に相談し、詐欺の証拠を集めると、解決への道筋を立てられるでしょう。
弁護士に返金請求を頼んでも、証拠がなければ対応してもらえない場合があります。証拠を確実に集めることが、恋愛詐欺の被害解決の鍵です。
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調査結果とともに提携している弁護士に相談することで、詐欺師に対する返金請求や損害賠償請求、訴訟の準備ができるでしょう。
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