海外FX詐欺が流行しています。
厳密には日本人が実質的な運営や経営に関与していながら、本拠地だけ海外に置いておくというパターンです。
こうした日本人の悪質なブローカーや集客担当者は、日本から宣伝する立場として煽るだけ煽りまくって海外に設置しているFX事業者にジャカスカ入金させるケースが多いのです。
そんな中の一つにハストフォレックス(HASTFOREX)があります。
ハストフォレックスは2022年から営業を開始しているのですが、2023年に入って顧客資産の拘束と一切の出金拒否というメガトン級の罪悪をぶちかましています。
ということで、今回も海外詐欺の中で特に悪質極まりないハストフォレックスに関してご紹介していきます。返金請求を行う方法も解説するので、最後までご覧ください。
【概要】ハストフォレックスとは何か
ハストフォレックスは海外のFX業者です。
一応、セントビンセントおよびグレナディーン諸島でライセンスを取得している正規の海外FX業者ですね。
た・だ・し。
海外では正規の業者として認められているかもしれませんが、日本の金融庁はハストフォレックスに対して何らのライセンスも与えていないどころか「無登録で店頭FXを勧誘している悪質な業者である」として警告文を発出しています。
つまり、日本の金融庁から認められるところがバチボコに目をつけられて警告まで出ている、そんな悪質な業者ということになります。
もちろん、海外FX業者に関してはだいたい金融庁が警告を発出するので、警告だけで即座に悪質詐欺業者ということはできないわけですが・・・現状を見る限り、詐欺確定と言って間違いないでしょう。
あぁ、ここもZAIXみたいだな…
【時系列】ハストフォレックスで何が起きた?
この業者で一体、どんなことが起きていたのか、サービス開始からの軌跡をたどってみようと思います。
2022年4月 威風堂々のサービス開始
2022年4月のことでした。ハストフォレックスが威風堂々のサービス開始を宣言し、日本国内でも多数のアフィリエイト関係者が広報活動を行っていました。
また、豪華絢爛な口座開設ボーナスなども相まって、お金の流動性は極めて高かったと考えられるでしょう。
実際にこの頃は、まだ500万円という1回あたりの最高出金額に関しても難なく出金できたという人が多く、なかなか見応えのある新しい業者が出てきたという印象でした。
2022年8月 出金トラブル発生開始
それから4ヶ月後、出金トラブルが続々と発生するようになります。
厳密には、ネット上でハストフォレックスからお金が引き出せなくなったり、遅れが発生しているというタレコミが増えてきたという状況です。
4ヶ月ですよ、4ヶ月。
修学旅行で突き合った、もとい、付き合っちゃったカップルだって、もう少し長く続くってなもんで。
さすがにちょっと早すぎやしませんか、というところです。
この時のトラブルについて、ハストフォレックス公式からは、委託していた代金収納代行業者の夏季休暇が原因でお金の送金が遅れているという発表がありました。
既にHPは閉鎖中の模様
そう言えばもう誰も興味無いのかもしれないけどhastforexのHPが消滅したっぽいね
綾野秀紀も消滅したらいいのに
— まんぼう総裁@小山武修 (@manbou_FX) June 14, 2023
あのね、その辺の個人事業主さんとか民間企業さんの中でも、零細さんとかその辺はまだわかるんですよ。
いや分かっちゃいけないんだけど、実務上わかるってなもんです。
しかしこれだけ豪華絢爛にバチバチに広告キャンペーンを組んでいたハストフォレックスさんが、委託先が夏期休暇だったからお金を出すのが遅れちゃいました!てへぺろ!ってのは悪質と言わざるを得ません。
2022年10月 出金遅延が急に増える
この頃はまだ発生件数もさほど多くはなかったのですが、2022年の10月に入ると明らかに出金遅延が件数として増えてきています。
さらにこの出金遅延が出ている中で入金ボーナスを開催するという横暴ぶりを発揮しているハストフォレックスさんは、この頃になるとネット上の界隈の人たちから「ハストフォレックス=おそらく金がない」と騒がれるようになってきました。
2022年11月1日 新たな収納代行業者を契約を締結
2022年の11月になると、ハストフォレックスは収納代行業者を一新し、新たな業者と契約を締結したということを発表します。
これによって、後日出金が再開される、という主張なわけです。
しかし、新たな収納代行業者に切り替えるために少しお時間をいただくというエクスキューズをしており、これもまた大手を名乗る海外FX業者がやっていいことではありません。
2023年1月16日 顧客に追加書類の提出を要求
2023年1月になると、ハストフォレックスは顧客に追加書類の提出を要求するようになります。
つまり、不正利用が増えてしまったため、この書類が手に入らない限り、お客さんにはお金を送ることができませんよ、というアナウンスを行いました。
この追加書類は非常に厳しく、入手困難なものばかり。
まあ頑張れば入手しようと思えばできますし、KYCの観点から必要だと言われれば、ギリギリ理解できないこともありません。
そのラインを攻めてきているその様子は、まさに令和のかぐや姫と言っても過言ではありません。
その昔、かぐや姫は求婚してきた人たちに向けて様々なものを持ってこいと言いました。
蓬莱の玉の枝だの火鼠の皮衣だの、あと龍の首の珠なんかもありましたっけ。
- HASTFOREXの利用に至った経緯(紹介者名や紹介サイトURL)
- 現住所の住民票(ただし1ヶ月以内のもの)
- 現職における職業証明書類(社会保険証など)
- 投資資金の源泉を証明する書類で、過去二年間の源泉徴収票または確定申告書類または納税証明書などの公的書類
- HASTFOREXへの入出金の前後2ヵ月を含む「全ての」入金記録(銀行発行のPDFなどによって)
もうね、アボカド。バナナかと。
間違った。アホかと。バカかと。
このレベルで入手困難なものが多かったので、令和のかぐや姫と言われたとか言われないとか・・・嘘です。今、適当につけました。はい。
【ハストフォレックス被害】今後どうすればよい?
ハストフォレックスにお金を預けたまま返金が受けられない人は、どうすれば良いのでしょうか。
できる方法はいくつかありますが、ここではあえて1つに絞りたいと思います。
なぜなら、いろんなサイトさんで紹介している正攻法はこいつらにとって屁の河童でしかなく、実効性が高い方法を絞って対応していく必要がありそうだからです。
それが弁護士です。
弁護士に依頼して返金請求の段取りをつけてもらうのです。個人レベルではダメです。
なぜなら、こいつらは個人レベルでの返金請求が来ることなどすでに織り込み済みで対応している可能性が高いからです。
仮に1万5000歩ほど譲ってそうでなかったとしても、やはり個人からの請求と弁護士からの請求であれば自ずと優先順位が変わってくると考えて良いでしょう。
また、弁護士に相談することによって「法的な代理人」として動いてもらえるようになります。
ご自身の目的を達成するために必要かつベストな行動を弁護士の先生がプロとして行ってくれます。
個人レベルで対応するよりも、余計なことをして話がこじれるリスクを防止できますし、あるいは時間的に効率が良くなるといったメリットも考えられます。
被害額が大きい方は特に弁護士を立てて早めに対応して行った方が良いでしょう。
そうでない人も正義の鉄槌を下したいのであれば、まずは弁護士さんへの相談がマストと言えます。
【HASTFOREX被害の返金請求が可能な弁護士/司法書士事務所】
※ART法律事務所の公式ページが表示されます
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まとめ
番組もエンディングになりました。何が番組やねん。はい。
とにかくハストフォレックスさんは現在お金の引き出しに難儀されており、今後もお金が返ってくる可能性はあまり高いとは言えません。
詐欺かどうかは一旦置いておくにしても、返金請求をするなら弁護士を立てる方が良いでしょうね。
個人レベルで対応できる内容には限界がありますし、弁護士の先生選びも当サイトでご紹介しているような海外FXに強い先生であれば、相談料無料で話を聞いてもらえたりするケースもありますよ。
【HASTFOREX被害の返金請求が可能な弁護士/司法書士事務所】
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