探偵に調査を依頼したところ、高額な費用を請求されてお困りではありませんか。
被害金回収を謳った探偵による詐欺被害が増えているため、注意が必要です。
本記事では、悪質な探偵の手口や特徴と詐欺被害を回避するための方法を解説します。探偵による詐欺に遭いお悩みの方は、対処法も参考にしてください。
探偵による詐欺の手口
探偵による詐欺の手口は、以下のとおりです。
- 無料相談から強引に契約へもちこむ
- 電話で勧誘する
詐欺被害で困っている方をターゲットにする悪質な探偵は、さらなる損害を引き起こす可能性があります。被害をふせぐためにも、探偵の手口を把握しておきましょう。
無料相談から強引に契約へもちこむ
無料相談から強引に契約へもちこまれ、悪質な探偵から詐欺被害に遭うケースがあります。
悪質な探偵は、無料相談を謳って事務所へ誘導し、複数人のスタッフで強引に契約をせまります。「サインをするまで帰さない」といったおどしを受ける場合もあるため危険です。
断りきれずに契約すると、解約を申し出ても応じてもらえなかったり、違約金を請求されたりすることが大半です。
探偵に依頼する際は、事前に口コミや評判を調べ、自身が相談したい内容に対する実績が豊富な事務所をえらびましょう。
電話で勧誘する
探偵から詐欺被害の救済を謳う電話がかかってきた場合は、だまされるリスクが高いため注意してください。
1度詐欺に遭っている方は、個人データが悪徳業者に売買され、連絡先が悪用されるケースもすくなくありません。悪質な探偵事務所は、個人データを販売している業者とつながっており、詐欺被害に遭った人物を狙って電話をかけます。
悩んでいるターゲットの弱みにつけこみ、「返金できる」といった魅力的なワードで調査をすすめてきます。
相談してもいない探偵からの電話は、警戒心をもって対応してください。勧誘された際は、はっきりと断りましょう。
悪質な探偵の特徴
悪質な探偵の特徴は、以下のとおりです。
- 契約書や調査報告書がない
- 調査に違法手段を使う
- 被害金を取りもどせると断言する
- 高額な追加料金や違約金を請求する
特徴を知ることで、悪質な探偵による詐欺被害をさけられます。探偵への依頼に不安がある方は、料金や調査方法など気になるポイントを入念にチェックしてから、契約してください。
契約書や調査報告書がない
依頼者から詐欺被害をうったえられる悪質な探偵には、契約書や調査報告書がないというケースが多く見られます。
調査報告書とは、探偵が活動した日時・場所・ターゲットの写真や行動などが、くわしくまとめられた書類です。悪質な探偵はお金目あてのため、実際の調査をおこなっていないことも多く、有効な報告書はもらえない可能性があります。
また、契約書がないと「どのような調査内容にいくら払ったか」という事実を証明できません。あやしさを感じて解約を申し出ても、お金を取りもどすことは困難です。
調査を依頼する際は、契約内容を書面でチェックしたり、調査報告書のサンプルを見せてもらったりすると良いでしょう。
調査に違法手段を使う
違法な手段を使って詐欺被害を調査する点も、悪質な探偵の特徴です。
調査における違法手段とは、以下のとおりです。
- 住人に無断で敷地内にはいる
- 守秘義務のある弁護士や医者などから情報をあつめる
- 本人になりすましてロック解除したスマホやパソコンを使う
ノウハウのある探偵であれば、違法性について熟知しており、リスクのある手段で調査をしません。依頼をする際は、調査方法をチェックして、法的な知識のある探偵かを見きわめることもポイントです。
被害金を取りもどせると断言する
詐欺被害に遭った方に「お金を取りもどせる」と断言して契約させるやり口も、悪質な探偵に見られる特徴の1つです。
探偵は、詐欺の証拠あつめをおこなうことで、問題解決に向けたサポートができます。しかし、返金請求や加害者との交渉はできず、無断でおこなえば罰せられます。
返金を請求する資格がないにもかかわらず、「お金はかならずもどる」と断言する探偵は、報酬ねらいで詐欺をはたらく危険人物です。ターゲットの弱みにつけこむ探偵の誘惑にのらないよう注意してください。
高額な追加料金や違約金を請求する
悪質な探偵の特徴は、高額な追加料金や違約金を請求する点です。詐欺被害を相談した結果、新たな損害を被るおそれがあります。
悪質な探偵は、低価格で契約してオプション調査をすすめたり、期間を延ばして請求額を増やしたりします。また、解約を申し出ると、高額な違約金を請求され、払ってしまう方もすくなくありません。
契約の際は、オプション費用の有無や解約する場合の条件などを、あらかじめ確認しておきましょう。証拠となる事実がつかめず、調査が失敗したときの返金条件も、契約前にあわせてチェックしておくことが大切です。
悪質な探偵による詐欺被害を回避する方法
悪質な探偵による詐欺被害を回避する方法は、以下のとおりです。
- ホームページの情報を鵜呑みにしない
- 探偵業の届出をしているか確認する
- 重要事項説明書を確認する
- 何社かで見積もりを取る
悪質な探偵を見ぬくポイントをおさえておけば、あやしい事務所を回避できます。契約する際は、不審点がないかチェックして、信頼できる探偵をえらびましょう。
ホームページの情報を鵜呑みにしない
悪質な探偵事務所のホームページは、うその情報をのせているケースがあるため、鵜呑みにしないよう注意してください。
悪質なホームページの特徴は、以下のとおりです。
- 高額な調査料金を「低価格」と強調している
- 開業して間もないにもかかわらず実績数や口コミ件数が多い
- 会社概要ページにくわしい情報がのっていない
- 「成功率100%」といった誇大表現を使っている
ホームページの情報をそのまま信じてしまうと、高額料金を請求されたり、納得のいく調査結果を得られなかったりします。ホームページに書かれている料金や、開業後間もない事務所の口コミは過信しないよう心がけましょう。
探偵業の届出をしているか確認する
詐欺被害について相談する際は、ホームページや事務所などで、探偵業の届出をしているかチェックしてください。
悪質な業者による詐欺被害の増加にともない、2007年6月に探偵業法が施行されました。探偵業法の第4条では、業務をはじめる前に公安委員会への届出を義務づけています。
届出をせずに営業している探偵事務所は、違法性のある調査方法で運営している可能性があるため、かかわらないようにしましょう。
ただし、探偵業の届出に資格は必要なく、決められた書類を提出すれば許可がおります。簡単に許可がおりるため、届出をしていても、悪意のある探偵事務所が詐欺をはたらくケースもある点に留意してください。
重要事項説明書を確認する
探偵事務所と契約する前は、詐欺被害をふせぐために重要事項説明書の内容をたしかめて、不安や疑問があれば解消しておくことが大切です。探偵業法の第8条では、「契約するときに重要事項説明書を交付して説明しなくてはいけない」とさだめています。
重要事項説明書には、契約日・調査内容・費用などが記載されています。契約の解除についても書かれているため、万一にそなえてチェックしてください。
気になるところがあれば質問して、回答があいまいであったりはぐらかされたりした場合は、悪質な探偵事務所の可能性をうたがいましょう。
何社かで見積もりを取る
詐欺被害の回復をめざして探偵へ依頼するときは、何社かで見積もりを取り、慎重に検討することをおすすめします。
見積もりは、調査内容・情報収集にかかる人件費・活動する期間などによって総額がかわります。自身の希望にあった条件で価格をくらべることがポイントです。何社かで見積もりを取れば、調査にかかる費用の相場もわかり、高額請求する悪質な探偵を見ぬけます。
悪質な探偵は、ホームページにのっている料金とちがう額を提示したり、高額なオプション費用を請求したりします。手間はかかりますが、法外な料金を請求されないためにも、見積もりの比較は大切です。
探偵による詐欺被害に遭った際の対処法
探偵による詐欺被害に遭った際の対処法は、以下のとおりです。
- 警察に被害届を提出する
- 弁護士へ相談する
- 調査会社へ相談する
悪質な探偵を相手に個人で対応すると、事態が悪化するリスクもあるため、プロへの相談をおすすめします。正しい対処法で、被害回復をめざしましょう。
警察に被害届を提出する
探偵による詐欺に遭った場合は、警察に被害届を提出することも1つの手段です。警察における詐欺被害の対応は、信頼性の高い証拠が多いほど、すばやく対応してくれます。
被害届が受理され、捜査がはじまると、加害者を逮捕できる可能性が高まります。探偵とやり取りした履歴や事務所の連絡先など、できるだけ多くの証拠をあつめてください。
ただし、決定的な証拠がそろわない場合は、対応してもらえないケースもあるため、ほかの機関への相談も検討すると良いでしょう。
弁護士へ相談する
探偵による詐欺被害の回復をめざす方は、弁護士への相談も有効です。弁護士は法的知識をもとに、詐欺被害に対するアドバイスや、返金請求のサポートをしてくれます。
悪質な探偵に返金を要求しても、個人では応じてもらえないケースが大半です。弁護士が被害者の代理人として交渉すると、裁判や処罰をおそれた加害者が、返金に応じることもあります。
交渉で解決できないときは、裁判で被害をうったえます。裁判では訴状や証拠の提出がもとめられるため、弁護士へ相談する際は、被害を証明できる画像や書類を用意してください。
調査会社へ相談する
詐欺被害の証拠がすくなく、警察や弁護士に応じてもらえなかった方は、調査会社へ相談しましょう。悪質な探偵は、証拠をのこさないよう細心の注意を払っているため、被害者のみで情報をあつめることは困難です。
信頼のおける調査会社へ相談すれば、悪質な探偵事務所が架空の会社であるケースや、担当者が偽名の場合でも、組織の実態を明らかにできます。
ノウハウのある調査会社は、違法性のない方法で張りこみや聞きこみをします。個人でおこなえば、加害者との関係が悪化し、不利な立場に追いこまれるリスクもあり危険です。悪質な探偵の調査は、プロへ依頼しましょう。
悪質な探偵による詐欺被害の相談は調査会社へ
悪質な探偵による詐欺被害は、調査会社へご相談ください。調査会社に相談し、証拠をかためることで、被害回復をスムーズにすすめられます。
東京中央信用調査では、詐欺被害にくわしく、リサーチ能力に長けたプロが真摯に対応します。LINEやメールによるリアルタイムの連絡もおこなっており、調査の進捗具合に応じてプラン変更も可能です。
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